展示室内※作品展示※会期中、会場内にて開催中
展覧会チケットで閲覧可
会場に来場されたお客様の咳、足音、私語などに耳をかたむけ、そのリズムと熱をひとつの作品として感じる、という企画です。時には目を閉じて、周囲の音に耳をかたむけてみて下さい。
私たち鑑賞者も作品の一部かもしれません。
展覧会場の中の「作品」たちにまぎれて、「眼を閉じて、周囲の音に耳をかたむけて」という言葉が掲げられている。展覧会で眼を閉じろ、とはいったいどういう事なのかと意表をつかれる。
しかし、見るという主要な情報をいったん遮断することで、音や臭いや空気に対する感覚が異様にとぎすまされてくることに気づく。観客の感覚をささやかに異化する、作者の企みが楽しい。
2016年初夏、普段言葉による会話を行わない中村が突然流暢にしゃべりだした。世界中に溢れることばの中から彼が選ぶことばたちは、時にユーモラスで時に美しい。何より、声の質感・調子が絶妙に心地よい。彼にとって『ことばをつむぐ』という行為そのものが自己表現のひとつになっているのではないだろうか。※作品展示