ポコラート

ポコラート全国公募 vol.10

ポコラート全国公募展 vol.10

作品部門113点と形にならない表現部門6企画を発表・展示
このエネルギーが、これからも多くの人の心を動かしていく

「ポコラート全国公募」は、障がいのある人、ない人、アーティスト、年齢・経験に関わらず自由な表現の場を生み出すべく2011年よりスタートした全国公募です。作品の公募を通じて人と人、人と作品、異なる感性が出会うことで「人間」や「アート」について対話ができる場を目指し活動を行っています。10回目の今回は、2019年以来の3年ぶりの実施となり、「作品部門」「形にならない表現部門」へ計602点の応募がありました。
本展では、審査員による選考と審査会場公開時の来場者投票によって選出された作品を一堂に展示します。作品部門」では113点の作品を展示し、「形にならない表現部門」では、「ワークショップ」「身体表現」「ライブパフォーマンス」などの企画の中から入選となった6企画の紹介展示や発表を行います。
コロナ禍を経ても、作品からは変わることのない力強いエネルギーが感じられます。ポコラートに集まった多彩な表現の数々をお楽しみください。

会期:2022年12月10日[土]〜12月25日[日]
時間:11:00−19:00 ※入場は18:30まで
休場:2022年12月19日[月]
会場:アーツ千代田 3331 1階 メインギャラリー
料金:一般500円/65歳以上300円/中学生以下無料
※障がい者手帳をお持ちの方とその付添者1名は無料
※千代田区民は身分証明書のご提示で無料
主催:千代田区、アーツ千代田 3331
特別協賛:中外製薬株式会社
協賛:三菱地所株式会社

ポコラート全国公募 とは

「ポコラート全国公募」は、2010年より千代田区とアーツ千代田 3331が共同主催で取り組んでいる公募プログラムです。年齢や経験、性別、障がいの有無を問わず、創作活動を行う全ての人々が作品応募を通じて交流し、新しい表現に出会える「自由な表現の場」づくりを行っています。

審査員

作品部門審査員

O JUN
O JUN(おー・じゅん)
画家
日比野克彦
日比野克彦(ひびの・かつひこ)
アーティスト、東京藝術大学学長
保坂健二朗
保坂健二朗(ほさか・けんじろう)
滋賀県立美術館ディレクター(館長)
樋口高顕
樋口高顕(ひぐち・たかあき)
千代田区長

※「樋」の漢字は、「木へん」に「一点しんにょう」ですが、環境依存文字による文字化けを防ぐため、「木へん」に「二点しんにょう」の漢字を使用しております。

作品部門・形にならない表現部門審査員

中村政人
中村政人(なかむら・まさと)
アーティスト、東京藝術大学教授、3331 Arts Chiyoda 統括ディレクター

形にならない表現部門審査員

大月ヒロ子
大月ヒロ子(おおつき・ひろこ)
IDEA,INC.代表取締役
西原珉
西原珉(にしはら・みん)
秋田公立美術大学教授、キュレーター、臨床心理士

賞について

本展で展示される入選作品の中から、各審査員による【審査員特別賞】と、千代田区長による【千代田区長賞】、来場者投票による【オーディエンス賞】が選出されます。

※来場者投票は12月18日(日)まで。賞は12月25日(日)に、HPと会場内で発表いたします。受賞者は、2023年2月開催予定の受賞者作品展に出品していただきます。

作品部門

平面作品、立体作品、映像作品、ドローイングブック、漫画や文芸作品など、作家たちの自由で独創的なエネルギーに満ちあふれた作品がメインギャラリーを埋めつくします。

花、人、物、そのいずれでもないもの。私たちが絵に描いたり造形するものは、私たち自身を繰り返しなぞる対象世界だ。これは愛なのか、それとも業なのか。審査会場を埋め尽くす表現を前にして、その発動を見る思いがした。それを見続けることも同じエネルギーが必要だ。私たちも作品から問われている。
O JUN(画家)

いつも作品を見る時に考えること、想像することは「この作品を作っている人は何を考えて、何の衝動で、なにをしたくって、どうしたくって、作っている・もしくは素材を触っている、時間を過ごしているのかなぁ〜」ということ。作家がそこにいれば、話もできるけれど、そこに居ないから、勝手にこっちで想像する。そんな気分で私も作品を作りたいなぁ〜という気になったものが、「これいいなぁ〜」というふうになっていく。
日比野克彦(アーティスト、東京藝術大学学長)

自分にとっては6年ぶりとなるポコラートの審査。歴史も流行も関係ない作品なので、選ぶ側の目、基準、論理、感覚、愛(あるいは厳しさ)が試されるなあと、改めて感じた。そんな中、なぜだか今回はテキスト系の作品が気になったのだが、そうしたジャンルも受けとめるポコラートという場の大切さを、ひしひしと感じた。
保坂健二朗(滋賀県立美術館ディレクター)

開館依頼継続してきたポコラート全国公募展。福祉には表現、アートには魂が欠けているのでは?とポコラートは、既存の公募展の枠を広げ展開してきた。世界展も経験しポコラートの目指す方向は間違っていないことを確信した。
今回、初心に帰るような想いで審査に臨んだが、何度観ても審査する方が試されていると実感する。私の審査は、ポコラートで培った「純粋✖️切実✖️逸脱」という視点を作者、作品に重ねて鑑みていく。形にならない表現部門では、その行為そのものにその視点を重ねていく。
作品審査を通して、日本のアートシーンや自分自身の曖昧で見えにくい邪心のような違和感も浮き彫りにされたように思える。この言語化しにくい違和感をポコラートの活動で考えていかなくてはならない
中村 政人(アーティスト、東京藝術大学教授、アーツ千代田 3331統括ディレクター)

形にならない表現部門

身体を使った表現や音を使った表現、ただひたすらの行為の蓄積など、形にならないさまざまな表現を展示・発表します。

「形にならない表現部門」では、人にとって表現とは何なのかという極めて大きな問いが、常に自分自身に突きつけられている様に感じる。
無為の行為から、自覚的・意図的な表現に至るまでの微妙なグラデーションを丁寧に辿ることによって、その答えが見つかることもあれば、並走しているもう一つの眼差しの存在こそが、それを表現たりえさせていることの大切さにも気付かされるのだ。
大月ヒロ子(IDEA,INC.代表取締役)

形にならない表現部門の作品はどれもその人自身のようにオリジナルで、審査は新たな作品が登場するたびに胸が躍る体験だった。実現に逸る気持ち、そして表現を他の人に届けたいという心が、作品プランに添えられた文章や画像などから迸って押し寄せてくるよう。このエネルギーが、これからも多くの人の心を動かしていくに違いない。
西原珉(秋田公立美術大学教授、キュレーター、臨床心理士)

関連イベント

入選者の声が直接聞ける! アーティスト・トーク


日程:2022年12月10日[土]
時間:14:00-17:00(受付は開始時間15分前から)
会場:1階 メインギャラリー内
料金:無料※展覧会チケットが必要です
本展に入選した作者や関係者と共にギャラリー内を巡り、出展作品の前で作品への思いや、制作背景についてお話を伺います。来場者が作者や支援者と直接対話が出来る機会であり、参加者同士の交流の場にもなっています。

ポコラート全国公募 vol.10審査員トーク ポコラート会議


日程:2022年12月11日[日]
時間:17:30−19:00(受付は開始時間15分前から)
会場:1階 コミュニティスペース
料金:無料(要予約)※展覧会チケットが必要です
定員:50名
「作品部門」と「形にならない表現部門」の審査員たち全員揃い、ポコラート全国公募展 vol.10の入選作品について語ります。そして、これまで「Place of Core Art(POCORART)」はどんな場であったのか、10回の開催を振り返ります。
出演者:O JUN、日比野克彦、保坂健二朗、大月ヒロ子、西原珉、中村政人

見方いろいろ、自由な感想を伝え合おう! ポコラート鑑賞ツアー


ポコラート担当スタッフによる対話型の鑑賞ツアーです。参加者同士でおしゃべりしながら会場を巡ります。障がいの有無に関わらず、みんなでポコラートについて語り合いましょう。
詳細は、ホームページやSNSで随時お知らせします。
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イベント申込方法

申込締切:開催日2日前の正午12時までにお申し込みください。
申込方法:メールもしくはお電話・FAXにて受付いたします。

[メール・FAXによる申込時の必要事項]
件名に「(参加希望のイベント名)申し込み」とご記入の上、本文に以下の項目をお書きください。
①お名前(ふりがな) ②当日のご連絡先(携帯電話など) ③ 参加人数④障がいの有無と介助状態(介助者同伴など)⑤その他

障がい者用駐車場について

施設東側に障がい者用駐車場が1台分ございます。
ご利用の際には、ご来館前にお電話かFAXにて空き状況をご確認の上、ご予約ください。
料金:無料/利用時間:10:00-21:00

お問い合わせ

アーツ千代田 3331  ポコラート全国公募事務局
電話:03-6803-2441(代表) FAX:03-6803-2442
お問い合わせ・イベント申込メールアドレス:pocorart@3331.jp