ポコラート全国公募展 vol.7 の展示風景
作者たちの独創的でエネルギーに満ちあふれた作品がメインギャラリーを埋めつくします。
作品を見終えたあとは満腹感で気持ちがいっぱいになりました。これまで、美術の世界では「展示」することがリリース方法とされてきましたが、展示だけでなく、元々、作品が作られた背景や過程・性質の異なるものをどのように表現するか、美術視点からだけではないアプローチ方法があってもいいのかもしれないなと感じました。
はじめてみるような表現と、白い部屋のなかに置いたときに作品として自立できそうなもの、そして、自分の好みの作品を選んだ。自分で素材を見つけてきた人たちの作品は個性が際立っていて、まだまだこんな表現があったかと驚かされ、最後まで楽しめた。
1回目、2回目と見て回る度に目が合う作品が異なり、「ひとのくせ」を発見するおもしろさと出会えた。審査でなければ一日中ずっと見ていられるだろう。一般的な公募展はテーマやクオリティなどある程度の基準が設けられているが、ポコラートはそれと相反するは動き方をしていて、おもしろいと思う。
これまで全8回ポコラートで審査を行い、多くの作品をみてきたが、まだまだ作品の見方に慣れておらず、新鮮に感じられる。初めてみるものに対して、「これをどうみるか?」という問いは尽きず、10年単位で作品・作家を見続けないと説明がつかない。もしかしたら、審査する側が批評されているのかもしれない。