作品部門

(写真)ポコラート全国公募vol.7審査会場/審査の様子/ポコラート全国公募展vol.6会場風景

作家たちの自由で独創的でエネルギーに満ちあふれた作品がメインギャラリーを埋めつくします。

審査委員コメント

藤浩志 ふじ・ひろし
(美術家、秋田公立美術大学教授)

作品を見ながら、その人の生活の中の時間の質がどのように変化していたのだろうと考えていた。どういう時間を過ごし、何に向きあっていたのだろうか。向こう側の世界に入り込んだその時間の濃厚さを想像し震えそうになった。

堀浩哉 ほり・こうさい
(美術家、多摩美術大学名誉教授)

自分が想像もつかないようなすごいものを見たい、驚きたいという気持ちで見ていくと自ずと目に飛び込んできたものがあった。それを自分なりに選んだが、本当は「審査」などということには馴染まない対象なのかもしれない。こんなの見せてくれて「ありがとう」と、出会いを嬉しく思う。

箭内道彦 やない・みちひこ
(クリエイティブディレクター、東京藝術大学美術学部デザイン科准教授)

審査をしながら、アートというものがこんなに世界や社会で必要とされている時代はないのではないかと感じた。言語で否定し合う、互いを認め合うことができないこの今の日本に、芸術の果たすべき役割の重さと大きさを。

藪前知子 やぶまえ・ともこ
(東京都現代美術館学芸員)

こちらが作品を読み取る時に、普段使っているような知識や経験が通用しない。美術史やほかの作品からの影響ではなく、その人独自の文脈から立ち上がるものを注視する経験は、美術とは、表現とは何かを改めて考えさせられる貴重な機会になった。

中村政人 なかむら・まさと
(アーティスト、東京藝術大学教授、アーツ千代田 3331統括ディレクター)

これほどまでに、多様な作品が集まる事を、どのように受け止め考えるべきか?未知なる原生林を彷徨い、まだ解明できていない生態を探っているようである。既存の美術界で発表される画一的な作品群とは、明らかに出自が異なっている。ポコラート出展作品の多様性には、これからの社会を進化させる革新的思考が隠れている。