展示室内※作品展示※会期中、会場内にて開催中
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2016年初夏、普段言葉による会話を行わない中村が突然流暢にしゃべりだした。世界中に溢れることばの中から彼が選ぶことばたちは、時にユーモラスで時に美しい。何より、声の質感・調子が絶妙に心地よい。彼にとって『ことばをつむぐ』という行為そのものが自己表現のひとつになっているのではないだろうか。
中村さんは、指揮者が指揮棒を振るように空中で人差し指を素早く動かしながら日々言葉をつむいでいるそうだ。つまり、目の前で繰り広げられている事象を言葉で編集、レイアウトするように知覚し声を発していく。無限の風景から断片を描写するように声をだす。言いかえると、ジョンケージがチャンスオペレーションで作詞や作曲を試みたように、例えば新聞を切り抜きランダムに並べひとつの詩をつくったように、他者との影響関係をとおし独自の知覚表現を生みだしている。一度、聞くと作品の残音がもう一つの日常に誘われるように心に残る。
2016年初夏、普段言葉による会話を行わない中村が突然流暢にしゃべりだした。世界中に溢れることばの中から彼が選ぶことばたちは、時にユーモラスで時に美しい。何より、声の質感・調子が絶妙に心地よい。彼にとって『ことばをつむぐ』という行為そのものが自己表現のひとつになっているのではないだろうか。※作品展示